理学療法士のパラスポブログ

障がい者スポーツを通してより良い社会の実現を!理学療法士に何ができるか考えます。理学療法士/中級障がい者スポーツ指導員/クラシファイヤー

スタッフミーティング&練習会


日曜日に、岩手県知的障がい者サッカーチームのスタッフミーティングと練習会に参加してきました。
なんやかんやあって、結構久しぶりになってしまいました(-。-;

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気付けば、希望郷いわて大会のリハーサル大会まであと2週間となり、本大会までも5ヶ月を切りました。
リハーサル大会では、メディカルスタッフとしてベンチに入れてもらうことになり、もちろん、選手たちが良い試合をできるのが一番ですが、私個人としても、またとない機会だし、結構ワクワクしちゃってます。

選手たちは、と言えば、久しぶりに練習を見たところ、以前に比べ身体つきが良くなったり、技術的な向上が見られる選手もいました。
とは言うものの、練習は週1回、仕事やプライベートに忙しく、毎週参加するっていうのも難しい現状がありますし、目覚ましい改善があるか、と言われれば難しいとは思います。

そもそも、知的障がい者がサッカーをする、ということはどういうことか考え直さないといけません。

平成24年度の障害者白書によると、
事業所で働く常用労働者全体の平均月収は26.4万円に対して、身体障がい者は25.4万円、知的障がい者は11.8万円、精神障がい者は12.9万円
就労継続支援A型では7.2万円、B型では1.3万円
です。

普通に働いても健常者の半分以下の給料しかもらえない。そんな中で健常者と同じようにスパイクや練習着を買って、電車代を払って練習会場まで行く、っていうのは、並大抵の想いでできることじゃありません。

ある選手からそういう話を聞いて、本当に、練習に集まった選手たちは素晴らしいな、と感じました。

もちろん、練習や試合を通して上手くなってほしいけど、まずその前に、選手たちが練習を続けられる環境を維持することが重要です。
希望郷いわて大会が終われば、きっと補助金助成金は減ってしまうのだろうけど、大会を通して、見ている人に、これからも続けてほしいな、と思ってもらえる試合をしてほしいですね。

"少なくとも"47年に一回は、どこの都道府県のチームにも参加機会が与えられる全国障がい者スポーツ大会っていうのも素晴らしい大会だな、と改めて感じます。

そんな大会に携わらせていただけることは人生で1、2を争うくらいの光栄です。
その分、選手たちが全力を出せるように、トレーナーとしても良い準備をしたいと思います!