理学療法士のパラスポブログ

障がい者スポーツを通してより良い社会の実現を!理学療法士に何ができるか考えます。理学療法士/中級障がい者スポーツ指導員/クラシファイヤー

障害予防プログラム 11+

岩手県知的障がい者サッカーチームでは、今年の希望郷いわて大会(全国障がい者スポーツ大会)に向けて、フィジカル強化プログラムを開始します。

 

昨日紹介した「タニラダー」も導入したいと思っていますが、まずは基本的な筋力・バランスなどを改善する必要があると感じています。

そこで導入予定なのが、FIFA医学評価研究センター(F-MARC)が開発した

11+

です。

FIFA 11+ | a complete warm-up programme

 

ウォーミングアップとして、20~30分で行えるプログラムで、ランニング・筋力・プライオメトリクス・バランスなど多くの領域がカバーされ、バランスよく運動を行うことができます。

障害予防やパフォーマンス向上の科学的根拠も確立しつつあり、多くの報告が上がっています。

https://scholar.google.co.jp/scholar?hl=ja&q=FIFA+11%2B&btnG=&lr=

また、日本語版のポスターや小冊子、動画が無料で見れますし、選手や家族に配布するのも簡単です。

メディカルインフォメーション|JFA|公益財団法人日本サッカー協会

 

理学療法士(トレーナー)として新たなプログラムを作っても良いんですが(結局同じようなものが出来上がる…)、誰でもアクセスできるものの方が広まりやすいし、継続しやすい。知的障がい者を対象にしても効果が出ると報告できれば、知的障がい者サッカー全体へも貢献できるのではないか、とも考えています。

 

サッカー関係者ではすでに多く知られている11+ですが、きっと他競技に関係する人や障がい者スポーツ関係者にはまだまだ知られていない印象です。

他競技でも11+を導入して効果が上がっているようなので、ぜひ参考にしてみてくださいm(__)m