理学療法士のパラスポブログ

障がい者スポーツを通してより良い社会の実現を!理学療法士に何ができるか考えます。理学療法士/中級障がい者スポーツ指導員/クラシファイヤー

パラ陸上のクラス分け

昨日の続き。

 

臼井二美男先生の講義の際には、宇都宮市出身の中村国一選手がアシスタントとして参加してくださりました。

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昨日のこの写真の選手です。(顔写ってませんが…)

両下腿義足の選手として100m、400mの日本記録保持者でパラリンピックのメダルも目指せるような選手ということで、そんな凄い選手の走りを間近で見たり話を直接聞いたりできるのは本当に貴重な体験でした。

 

その中村選手ですが、2017年まではT/F43というクラスでやっていましたが、2018年からはT/F62という新設されたクラスに変わる、という話がありました。

というわけで何のことか全く分からなかったので陸上のクラス分けについてちょっと調べてみました。普段はウィルチェアーラグビーのクラス分け委員をやっていますが、他の競技のクラス分けにも結構興味があります。

 

パラ陸上連盟のホームページからも見れますが、もっと分かりやすかったのはXiborgのホームページ(為末大さんや遠藤謙さんらが設立した会社ですね)

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 Classification | Xiborg

陸上競技には、知的障害、脳性麻痺、切断などの障がいがある方が参加し、T(トラック競技)およびF(フィールド競技)にそれぞれ20番〜60番までのクラスに分けられます。

とりあえず切断の場合はこんな感じ↓↓↓

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(日本パラ陸上連盟ホームページより参照)

それだけでもややこしい!なのに、2018年からはクラスが追加されたそうです。

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(同上)

(クラス分け委員の方は大変そうです…)

選手も今まで出場してたクラスが急に変わるわけで、それまでは優勝できてたのにできなくなったり、ライバルだと思ってた選手が別のクラスになったり、と混乱しそうです。

 

中村選手もクラスが変わり、かつ、義足を着用した状態での身長の制限も190cmから180cmへ変わってしまったそうです。10cmってかなり大きいですよね!?

身長は指極(中指と中指を結んだ距離)、座高、大腿骨の長さから計算するそうですが、現在、国際パラリンピック委員会のホームページが落ちてますので調べられません…また後日調べます。

 

中村選手はとても気さくで、義足体験の際には歩き方や注意点など分かりやすく教えていただきました。これからのご活躍が本当に楽しみです。

クラス分けが変更になり、義足や走りのフォームの調整等大変だとは想像しますが、頑張ってほしい!

 

それと同時に新しくクラス分けが変更になったことで勝敗の行方にどう左右するのか、注目です。

繰り返しますが、こういった変更に対応しなきゃいけないクラス分け委員の方々も本当に大変そうだし、責任重大!