考える障害者
"車いすの芸人"ホーキング青山さんが書いた「考える障害者」という本を読みました。
普段、テレビも見ませんし、ラジオも聞かなくなったので、有名な人なのかどうかもわかりませんが、youtubeチャンネルもあるようです。
『週刊 ホーキング青山』2/13「ホーキング青山がパラリンピックを見ないワケ&小学校でアルマーニを制服にするのをやめさせる奇策!?」
この本は車いす芸人であるホーキング青山さんが、世間の障がい者の見方やパラリンピック、乙武洋匡さんのこと、やまゆり園事件等々について”当事者側の意見として”言いたいことを言っているっていう内容です。
とにかく
「同じ人間として扱ってほしい」
という主張が伝わってきます。
「障害者も普通の人間だ」と言えば、多くの人が「そうでしょうね」と答えるだろう。でも、それが実は当たり前にはなっていない。そこが問題なのだ。
障害者を差別・区別しないっていうのは頭では分かってても、具体的な行動に移すって結構難しい。心のどこかにバリアがあるんでしょうね。
僕は町で車いすユーザーの方を見かけると、
「あの人はウィルチェアーラグビーできるかな?3.5点かな?いや、4.0(出場資格なし)になっちゃうかな?」
「他のスポーツだったら何ができるかな?」
っていう視点で見てしまいます。片麻痺の方だったら「もう少し装具を調整すれば効率良く歩けるんじゃないかな?」って。
健常男性を見て「あの人は何のスポーツができるかな?」なんてことは考えないわけで、ある意味で差別していると言えば差別していることになってしまうんでしょう。
でも、そもそも目の前にあるもの・ことをバイアスをかけずにあるがままに見るってこと自体かなり難しいように思えますし、考えれば考えるほど分からなくなってしまいます。
とにかくそんなことを考えるきっかけを作ってくれた本でしたー。