Establishing the reliability of a novel battery of range of motion tests to enable evidence-based classification in Para Swimming
[クラス分け論文③]
筋力テストの次は関節可動域テスト。ウィルチェアーラグビーではあまり関節可動域を測ることはありませんが(拘縮の有無を見るときくらい?)、他の競技のクラス分けマニュアルを読むと、関節可動域はしっかり確認しています。その関節可動域テストについて。
Establishing the reliability of a novel battery of range of motion tests to enable evidence-based classification in Para Swimming
パラ水泳における根拠に基づくクラス分けを可能にする関節可動域テストの新しい評価バッテリーの信頼性の構築
目的 パラ水泳における根拠に基づいたクラス分けを可能にする為に作成された、水泳に特化した関節可動域テストの信頼性を評価すること
参加者 42名の健常者(平均年齢23.2歳)と24名のパラ水泳選手(平均年齢28.5歳)
主要評価項目 新しい自動関節可動域テストバッテリーの検者内および検者間信頼性
結果 健常被験者でのテストの大多数(32/34)では、良から優良の検者内信頼性が認められた。標準誤差は1.18°から6.11°の範囲であった。同様に、健常被験者での大多数(35/42)では、良から優良の検者間信頼性も認められた。標準誤差は0.73°から6.52°の範囲であった。パラ水泳選手では、健常者に比べて著明な関節可動域制限を示した。
結論 この新しい評価バッテリーに含まれる大多数の関節可動域テストは、健常者での検者内、検者間の両方で信頼性が認められた。このテストでは健常者と筋緊張亢進または筋力低下を有するパラ水泳選手の間では差が見られた。
(感想)
要約しか見れないので、結局分からない事ばかりですが、検者内信頼性(同じ人が何度も測っても同じ結果になるかどうか)、検者間信頼性(他の人が測っても同じ結果になるかどうか)共に高い結果でした。誤差が1〜6°前後って凄いです。
臨床現場では恐らく5〜10°単位でしか見れていないので、1°単位で測定できるようになる必要があるって事ですね。ちゃんと角度計使って測る習慣をつけよう。