盛岡市社会人サッカーリーグ@県営運動公園
今日は、盛岡市にある県営運動公園で社会人リーグの試合でした。
県営運動公園は山岳(?)の会場となっており、駐車場もいっぱい。賑やかな雰囲気をよそ目にリーグ戦が行われました。
我々の試合前には、FCガンジュ岩手vsコバルトーレ女川の試合が行われていたみたいで、早めに来て観戦すれば良かった、とちょっと後悔。
試合前のウォーミングアップに集中して取り組める選手も増え、合宿の成果が垣間見えました。
だいたいいつも通りやって、約20分間。大会期間中のスケジュールに合わせてのウォーミングアップでしたが、その後のボールを使った練習へのつなぎ方や内容はコーチともうちょっと詰めないといけないですね。
試合は0-11で敗戦。でも、以前の試合と比べると、選手の成長ぶりは歴然としてました。ボールへの寄せ方、浮き玉の処理…などなど普通に上手い社会人を相手にできることが増えているように感じました。
あとは怪我や病気なく大会を迎えてくれることを願うばかりです。
それにしても、盛岡は寒かった…もう冬だ…
希望郷いわて国体@宮古
今月からついに希望郷いわて国体が始まりました。
宮古市ではセーリングとレスリングが正式種目として開催されます。
セーリングは平日開催だったため、全く見れずに終わってしまいました。
レスリングは金曜日から始まり、今日はせっかくの土曜日なので行ってみました。
レスリングってオリンピックでは観たことがありましたが、生で観るのは初めて。
というか、国体でもない限り、あまり目にする機会のないスポーツの一つなのではないでしょうか。
ルールはほとんど分かりませんでしたが笑、観客やコーチから熱い応援や指示が飛び交い、緊張感の漂う試合が続いてました。
国体会場の雰囲気も分かったところで、いよいよ次は希望郷いわて大会(全国障がい者スポーツ大会)!あと2週間後には試合が始まります。
中級障がい者スポーツ指導員養成講習会
おはようございます。
宮古の朝は冷え込むようになり、いよいよ冬が訪れようとしています。
さて、そんな中、中級障がい者スポーツ指導員の養成講習会の追加募集の案内が出ていました。
日程:【前期】平成28年 11月16日(水)~20日(日)
【後期】平成29年 2月15日(水)~19日(日)
会場:北海道青少年会館コンパス (北海道札幌市南区)
札幌市身体障害者福祉センター(北海道札幌市西区)
だそうです。
中級指導員の受講資格は、
・初級障がい者スポーツ指導員取得後2年が経過し、かつ、80時間以上の指導経験があるもの
とされています。
初級指導員を持った人しか受講できませんが、ご都合がよろしい方はぜひ。
中級持ってますが、北海道行きたかった・・・
ちなみに、理学療法士は中級を受けるに際して、初級の受講は免除されています。
ですが、初級向けのこの研修会には参加できません。
理学療法士向けの中級障がい者スポーツ指導員養成講習会が別に開催されますので、理学療法士で中級取得を目指される方はご注意ください。
このブログは「中級障がい者スポーツ指導員 理学療法士」で検索してたどり着かれる方が多いですが、
①初級指導員を取って、2年経過後、中級を取る
②理学療法士の資格を活かして、初級を飛ばして中級を取る
この2パターンで理学療法士は中級障がい者スポーツ指導員を取得することができます。
①のメリットは、学校の先生を初め、理学療法士以外の障がい者スポーツに携わる方との出会いが増えます。どうしても狭い世界に住みがちな理学療法士にとっては、視野を広げる良い機会です。
①のデメリットは、8~10日間の休みを取らなければならないこと、障がいの理解など十分理解している内容を聞かなきゃいけないこと。
それに対し、
②のメリットは、通常なら8~10日かかる養成講習会が4日で済みます。同じ分野(障がい者スポーツ)に興味のある理学療法士の仲間に出会えます。
②のデメリットは、やっぱり理学療法士以外の人と出会う機会がありません。4日間で取得できますが、その分学ぶ量が少なくなってしまいます。
というわけで、それぞれのメリット、デメリットを理解して取得を目指された方が良いでしょう。
ですが、結局、資格は資格。資格を取っても、その後何も活動しなければ意味がありません。実際に、中級を持っていても、普段は障がい者スポーツに関わっていない人は大勢いると思います。
私は、秋田県で初級を取った後、2年を経ずに、理学療法士向けの中級を取りました。中級講習会での同じ志を持った理学療法士と出会えたのは一生の宝物ですし、1年くらい経っても連絡を取っています。
8日間の講習を受けて、他の職種の方々と学びたかった気持ちもありますが、その後の研修会や日々のトレーナー活動の中でいろんな方に出会うので、それなりにネットワークは広がったと思っています。
どちらにしても、最近では障がい者スポーツに携わる理学療法士は減っていると聞いています。東京パラリンピックに向けて、興味を持つ人は増えると思いますが、何度も言うとおり、パラリンピックだけが障がい者スポーツじゃありません。
東北ブロック障がい者スポーツ指導員講習会
気付けば前回の投稿から1ヶ月が経ってしまいました。。。
ただでさえ通常業務で忙しいのに、台風やら低気圧やらがやってきて大忙し。
さて、9月17,18日に青森県八戸市で開催されました、「東北ブロック障がい者スポーツ指導員講習会」に参加させていただきました。
人生初青森☆東北はあと山形のみ(行く用事できないかな…)
講習会の前に八食センター行ったり、
蕪島行ったり(ウミネコ繁殖地だけど、全然ウミネコおらず)、八戸を満喫しました。
講習会のテーマは「ハンドサッカー」
ハンド?サッカー?サッカーでハンドしたらファールやろ…と思いますよね。
ハンドサッカーとは、東京都の肢体不自由特別支援学校を中心に30年くらい前から行われている競技です。
手が使える子は手で「ハンド」
足が使える子は足で「サッカー」
ということで、重度の障がいがあっても、誰もが参加できる競技として開発されました。
いつも卓球バレーを推していて、今回のパラリンピックではボッチャが銀メダルを獲りました。
でも、やっぱり本当に障がいが重い人は、結局一緒に卓球バレーやボッチャを楽しむことができません。
しかし!ハンドサッカーでは本当に誰でも参加できます!
まず、コートはバスケットボールコートの一回り小さくしたもの。その両端にハンドボールゴールよりも一回り小さいゴールがあります。そのゴールの左横にサブゴールがあります。ボールはソフトバレーボール。
フィールドでは4名の選手が独歩であろうが、電動車いすであろうが、入り乱れてプレーします。
運動機能によって、ボールを持つことができる時間が決められています(5or10秒)。
その4名のフィールドプレイヤーとは別に、「スペシャルシューター」と呼ばれるポジションがあり、フィールドの端の方にいます。
スペシャルシューターがボールを持ち、角に設けられたSSエリアという場所に入ることができれば、サブゴールに2本シュートを打つことができます。
スペシャルシューターを担当するのは、フィールドプレイヤーより障がいが重い選手です。
更に!フィールドプレイヤー、スペシャルシューターとは別に、「ポイントゲッター」というポジションがあり、味方からのパスをポイントゲッターが受けると、メインゴールに1本シュートすることができます。ポイントゲッターはスペシャルシューターよりも更に障がいが重い選手が担当します。
スペシャルシューターやポイントゲッターは選手一人ひとりが考えたシュート課題を試みます。
例えば、ボッチャのようにボールを転がしてシュートしたり、電動車いすでボールを押してシュートしたり。
とまぁ、ここまで書いてみましたが、全然伝わる気がしない(笑)
自分自身も渡された資料やインターネットを見てもよく分かりませんでした。
半日プラス半日の講習会日程のほとんどを実技体験に費やしていただいたことで、ハンドサッカーの面白さや奥深さを知ることができました。
一言で言うと、ハンドボールのような車いすラグビーのようなボッチャのような競技でした。
競技、というよりも、レクリエーションや学校体育に近いイメージかもしれません。
純粋に勝ち負けを競う、というよりも、ハンドサッカーを通して、課題を見つけ、それを乗り越えていくことに意義があるようです。そういう意味でも教育的要素の強い障がい者スポーツだな、と感じました。
要は、卓球バレーでもボッチャでもハンドサッカーでも何でも良いんだと思います。ただ、障がいがあるから選べる競技が無かったり、選択肢が少なかったりすることが問題なわけです。
スポーツじゃなくてアートでもミュージックでも良いはずです、夢中になれるなら。
その選択肢をどれだけ与えられるかが、周りの大人や社会の課題です。
「あなたは卓球バレーできないから、横で見ていて」なのか、
「あなたは卓球バレーは難しいかもしれないけど、ハンドサッカーっていうのがあるけど、どう?」と言えるかどうかです。
最後に、もう一つ、ハンドサッカーの魅力を加えると、両親への生きがいの提供だと思います。
講習会の中で見せていただいた動画で目立ったのが、観客(たぶん親)の盛り上がりです。
子どもがスポーツクラブに入って、その応援が生きがいです、っていうお母さんやお父さんに結構出会います。自分も今から楽しみです。その喜びを、重度障がいのお子さんを持ったご両親も味わうことができるのがハンドサッカーです。協会の方も「うちの子には無理だと思ってました」とよく言われるそうです。
まだハンドサッカーは全国的には広まっていない状況です。
全国に広まれば、そんな思いができる人が増えます。地元福岡でも講習会を開催するかもしれない、ということなので、これからの発展がとても楽しみです^o^
もし、興味を持ってくだった方がいれば、ご一報ください。きっと協会の方は全国どこでも行ってくださると思います。海外進出も絶賛募集中です〜
テーピング@リオ・オリンピック
連日オリンピックでの熱戦が繰り広げられています。
お盆のお休み中は、朝起きたら中継を見て、朝のニュースの中でハイライトを見て、ニュースの後のハイライト番組で見て、お昼のニュースでまた見て、夕方のニュースでまたまた見て、夜のハイライト番組で締める、といった感じで、1日のうち何度も同じ試合を観ました。
今日から仕事が始まり、さすがに朝と夜の2回くらいになりましたが、今回のオリンピックほど熱中しているオリンピックはありません。パラリンピックが本番なのに。。
卓球の福原愛ちゃん、石川ちゃんの涙で連日もらい泣きしていますが、気になるのは福原愛選手の脚に巻いてあるテーピング。
監督曰く、
「あくまで予防のためです」
とのことですが
派手すぎて気になりすぎます。
オシャレとしての「ピンク」。
まぁ、それは良いとして、それよりもテープの大きさが気になります。
おそらくキネシオテープを使っていらっしゃると思いますが、キネシオテーピング協会で教わる貼り方では、筋肉を包むように最低限のテープの幅で貼ります。
テープの幅が広くなると、その分皮膚の上に貼る面積も増えます。
皮膚の下にある筋肉によって、皮膚の動きは変わりますが、大きいテープを貼ると様々な動きをする皮膚の上に貼ることになってしまいます。
テープと皮膚の方向が合っている部分は良いんでしょうが、方向がズレている部分は皮膚や筋肉の働きを阻害することになります。
小さいテープを貼ろうとすると今度は、皮膚の流れに合わせるのが難しくなり高度な技術が必要とされます。
私個人としては、できれば小さいテープを使って、身体の動きを邪魔しないようにしたい。講習会で教えていただいた先生は
「なるべく小さいテープで勝負したい、テープの節約にもなるし。」
とおっしゃっていました。
今回の大きく派手なテーピング。
貼ったトレーナーさんの意図が知りたい。
でも、あんまり派手だとユニフォームの色との兼ね合いが問題になりそうです。
サッカーでは靴下の上からテーピングをする選手が増えた結果、靴下と同色のテープしか使用できなくなりました。
キネシオテーピングは私が知ってる限りでは赤・青・黒・ベージュ・オレンジ・黄色・緑・紫の8種類あるはず。でも、オレンジとかは店頭には売ってない(はず)ですし、ユニフォームと同色を、ってことになると後々めんどう・・・
というわけで、明日は第2回テーピング勉強会が開催されます。
オリンピック帯同のトレーナーさんがどのようなお考えか分かりませんが、とりあえず、あまり太くないテープを最小限使って貼る方法を練習します。オリンピックと違ってほとんどのトレーナーさんは持ち出しでやってますしね。
ブラインドサッカー日本代表合宿
お盆休みをいただいて、千葉に来ています。
たまたま妻の実家の近くでブラインドサッカー日本代表の合宿が行われるということで、ボランティアに参加させていただきました。
会場はこちら。
自転車で15分の距離、便利です。
ボランティア内容としては、主にフェンスの設置・片付けとボール拾い。
フェンスが予想以上に重く、既に前腕を中心に筋肉痛…
スタッフ・ボランティア総出で準備します。
その傍らで練習風景を見ることができます。
ブラインドサッカーを観るのは2回目ですが、間近で日本代表選手たちのプレーを見れるなんて、貴重な体験です。
国内大会を見た時と比べ、さすが日本代表、身体のぶつかり合いも激しく、プレーの質の高さも段違いです。
病院時代にお世話になった先輩が活動されている、JARTAの中野代表のトレーニングも見学することができました。具体的に何の目的でトレーニングしているかは分かりませんでしたが、きっとブラインドサッカーの動きから考えてトレーニングされてるんだと思います。
そして、中野さんのハムストリングスはやっぱり柔らかそうでした。
14:30-19:00までの長丁場でしたが、日本ブラインドサッカー協会の方や先輩ボランティアの方々のおかげで何とかボランティアを終えることができました。
選手へのサポートの仕方や練習場のセッティングなど勉強になり、今後の活動に活かすことができそうです。岩手や次の移住先ではぜひブラインドサッカーに関わりたいですね。
ありがとうございました!
足が攣る Exercise-Associated Muscle Cramps
暑いですね。
宮古市も暑い。冬は寒くて夏も暑いって何か損した気分です。
夏も涼しければ良いのに。
さて、こんなに暑い時にスポーツ現場で心配なのは、熱中症と足の痙攣です。
この間の大会への帯同時に気になったので、いくつか論文を探してみました。その中から一つをご紹介。
Influence of Hydration and Electrolyte Supplementation on Incidence and Time to Onset of Exercise-Associated Muscle Cramps
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1150229/
水分補給と電解質補給が運動に伴う足の痙攣にどう関連するか調べた論文です。
「足が攣る」っていうのは"Exercise-Associated Muscle Cramps"みたいです。
P:足が攣ったことのある成人男性13名に、
E:かなり暑い環境(気温37度、湿度60%)でふくらはぎが攣るまで運動させ、
C:ポカリスエットみたいなものを飲ませるパターンと何も飲ませないパターンを比べると、
O:どっちのパターンでも7名が足を攣ったが、ポカリパターンでは攣るまでの時間が2倍だった(36.8±17.3分vs14.6±5.0分)
とざっくりPECOの形でまとめてみましたが、結論として、何を飲もうが飲むまいが足を攣ることは攣る。予防は難しい。でも、遅らせることはできるみたいです。
それにしても、想像しただけでも過酷な研究です。多くの犠牲のもとに現代の科学は成り立っているのですね。
足が攣る原因としては、
・脱水理論
・電解質(ミネラル)理論
・環境理論(暑いと攣りやすい、みたいな)
があるみたいで、いろんなホームページでは「こまめに水分補給をしましょう」や「ミネラルを補給しましょう」なんて書いてありますが、それで本当に予防できるのか、まだ本当のところは分かっていないようです。
今までは「試合前にバナナを食べると良いらしいよ」って適当に言ってましたが(すみません)、本当に適当なことだったわけです。
ただし、この論文の中でも
「メカニズムは分からないが、確かに足の痙攣を遅らせた」
と断言していますし、ある程度の効果は期待できそうです。
上記の理論以外に、最近では(と言っても1997年の論文だけど)、「筋疲労理論」というのもあるらしく、
Aetiology of skeletal muscle 'cramps' during exercise: a novel hypothesis. - PubMed - NCBI
「筋疲労に続く持続した異常な脊髄反射によって引き起こされるという仮説を立てた」と要約には書いてあります。
それでも仮説かよ!って感じですが、では何故攣りやすいハムストリングスや腓腹筋が疲労しやすいのか、攣りやすい選手もいればそうでもない選手がいるのか、という疑問にぶつかります。
という本も買ったばかりですし、脳との関連も考えなければなりません。
まとめ。
足が攣るということをもっと勉強したくなった時は”Exercise-Associated Muscle Cramps”で検索すれば良い。